第13章 覚悟してね?
帰宅の途、とある公園を通りかかると、よく見たことのある集団がバスケをしているのが見えた。
「何やってるのかしら」
バスケをやっているのは、大ちゃん、真ちゃん、黄瀬、テツ君。
コートの外にはさっちゃんもいる。
彼らの相手は高校生のようだ。
大方、部活では物足りず、皆で帰り道に寄った公園でバスケでもしよう、となったのだろう。
それにしても何で5対4なのかしら。ハンデってこと?
「ま、いっか」
勝敗の行方は気になるが、もうすぐ日が落ちてしまう。
暗くなる前に家に着きたい、というのが本音なので、私は彼らに声を掛けずに帰った。
*
翌日。
修ちゃんのアドバイスから、私は征十郎を避けたりせずにあくまで自然に接することに決めた。
修ちゃんの言う通り、好きになったものは仕方ない。だって好きなんだから。
それを辞める、ということは不可能なわけだし、もう開き直ろう。
そう思った私は昼休みに私を訪ねてきた征十郎と普段通り会話し、そのまま生徒会室へ行くという彼と並んで廊下を歩いていた。
すると、前方から昨日の5対4をしていた面々+あっくんが歩いて来ていた。
「あ、皆。昨日の5対4、どっちが勝ったの?」
「「「!?」」」