第12章 馬鹿とは何よ
はぁぁああ?!
「え、いやそれは…」
「そーゆーこった。お前はその年で初恋もまだだし、そもそもそーいった話に興味がなかったから気づかなかっただけで、俺は薄々気づいてたぜ?」
「そうなの…?」
「そ」
私、征十郎のことが好きだったの?
嘘、え、本当に?
またイタズラ好きな修ちゃんの悪い冗談とかじゃなくて?
「ま、この先は自分で考えるこったな。おら、お前も部屋に戻って早く寝ろ」
修ちゃんはそう言って、私の頭を軽くポンと叩いて自分の部屋へ戻って行った。
修ちゃんにも早く戻れと言われたので、私は立ち上がり、自分の部屋へ戻った。