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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第12章 馬鹿とは何よ



部屋ではさっちゃんがまたテツ君について語っていたが、これもまた私はちくわ耳だ。


「さっちゃん」

「ん?何?」

「好きってどんな感覚?」


私が横になったままさっちゃんに背を向けて尋ねると、さっちゃんは、んー?と少し考えて答えた。


「その人を見てるだけで胸がキュンってなったり、もっと近くにいたい、って思ったり…かな。って私はまだ確かめてる段階なんだけどね!」

「そっか」


そうなんだ。

私、征十郎のことがずっと好きだったんだ…。





翌日は基礎練だけをして空港へ向かい、帰宅した。

好きだと自覚した途端、征十郎の顔を直視できずに、不審な動きになっていないかハラハラしたが、普段通りに接することができた…はず。

…今年のゴールデンウィーク遠征はなんだか精神的に疲れるものになったな、と感じた。

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