• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第12章 馬鹿とは何よ



最初はポツリポツリと話し始めていたはずのさっちゃんは、いつの間にか恋する乙女全開で話していて、私は思わずそんな彼女に圧倒される。


「というわけなんだけど、カスミンはどう思う!?」

「わ、私?!」


たった今、恋はしたことがない、と言ったばかりの私に一体何のアドバイスをしろというのか。

そんな私の気も知らないでさっちゃんは目を輝かせて私の答えを待つ。


「…なんかよくわからないけど…、それってやっぱり『好き』ってことじゃないの?」

「えぇ…やっぱカスミンもそう思うー?」


キャッ、と恥ずかしそうな素振りを見せてさっちゃんはひとりでジタバタしていた。

こ、これが恋する乙女、というものなのか…。

私は今まで見たことのないような可愛らしさではしゃぐさっちゃんを見て、圧倒された。

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp