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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第12章 馬鹿とは何よ



遠征初日を終え、私たち帝光バスケ部は宿泊先のホテルに着いていた。

夕食も済ませ、私とさっちゃんはミーティングまでランドリー室で洗濯をしながら、ミーティングで使うであろう、今日の試合の反省点などをまとめていた。


「カスミン…」

「何ー?」


うーん。今日の真ちゃんはいつもながらシュート率は100%なんだけど、少しリングに掛かりそうなシュートがいくつかあったわね…。

あっくんはリバウンドがあまり取れてなった気がするわ…。

征十郎は…、問題点なしね。

ノートに個人の今日の試合様子を書き込んでいると、さっちゃんが少し低めのトーンで話し始めた。


「相談…、なんだけど…」


試合中の個人の様子はさっちゃんが丁寧にまとめてくれるだろうから、私はその辺りは簡単にまとめて、今日の体調や怪我などの方をまとめて、各自部屋に戻ってからのケアを全員分作りはじめるか、とルーズリーフを出した時に、真剣そうな声でさっちゃんが言う。


「どうしたの?何かあったの?」


ここで私は漸く顔をあげ、さっちゃんを見る。さっちゃんは何故か顔を真っ赤にして俯いていた。

まとめているであろうと思っていたノートもあまり進んでおらず、これはただ事ではないな、と私は思った。

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