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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第11章 認めてないの?



「さっちゃん」


さっちゃんの教室で彼女に声を掛けると、さっちゃんはすぐに出てきた。

短く、征十郎から聞いたことや私が元々相談したかった件について話すと、さっちゃんは、わかった、と答えた。


「私も今日の部活までに必要なものリストをまとめておくね」

「よろしく。それと、さっちゃん」

「?どうしたの?」


用件は全て話し終わった私が珍しくまだ話し続けるので、さっちゃんは首を傾げる。


「昨日の試合どうだったの?特にテツ君」

「えっっ?!」


明らかに動揺した表情を見せるさっちゃんに今度は私が首を傾げる。


「ど、ど、どうって…。あ!うん、凄いと思った!カスミンが言ってた意味が分かったよ!」

「?そう…。ならいいんだけど…」


テツ君の話題になった途端何故か激しく動揺し始めるさっちゃんを見て私はますます訝しげに彼女を見る。


「あー、”高嶺の華”の藍川華澄ちゃんじゃん!」


動揺を隠しきれないさっちゃんとそれに首を傾げたままの私の元へ、さっちゃんのクラスメイトが話しかけてくる。


「…えっと、」


誰?


「ごめんごめん。私、和泉やよいっていうの。よろしく」

「どうも」


あちら側は私のことを知ってるようなので、私の自己紹介はいいか、と思い省いた。


「早速で悪いんだけど、単刀直入に聞くね。藍川さんって赤司君と付き合ってるの?」

「ブッッ」


単刀直入すぎて思わず吹き出した。

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