第10章 あくまで反対だからね
「お前のすぐ横だって」
「はじめまして。黒子テツヤです」
「うんぎゃあ!?誰だアンタ!いつからいたの!?」
奴は、初めてテツ君を見た人は慣れるまでは仕方ない当然の反応をした。
でも、一軍の人に対して「誰だアンタ」はないでしょ。
もし、これが修ちゃんだったら確実に今この瞬間であの世逝きだ。
「黒子テツヤです。少し前からいました」
そんな本人はいつものように何も思っていないように答える。
「そんで…え!?教育係!?誰が!?」
「僕です」
そう言われた奴は、あり得ない、といった顔でテツ君を見る。
「ちゃんと言うこと聞けよ!こう見えても立派なレギュラーだからな!」
「れぎゅっ!?…馬鹿なー!!」
つくづく、こいつは私とは合わない、とそう感じた。