【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】
第6章 夏〜甘い時〜後半【裏R18】
「お風呂沸かしたから。」
「…?はい?あ、ありがとうございます。」
ん?お風呂?いきなりそう言われて少し戸惑う。
確かに昨日私は捻挫したこともあり、お風呂に入っていない。
でも、そんなに私臭くないと思うけど。
「俺がお前さんをお風呂に入れてあげる。」
「えええぇ?大丈夫です。一人で入れますから。」
いきなりのことに私は驚いてしまった。
確かに何度も夜をともにしてきたけど、それとこれとでは話しが別なのに。
まだ明るいし、恥ずかしすぎる。
断固拒否の態度を貫こうと思った。
「だめ。今日もお前さんの世話をするからね。」
そう言った後、才蔵さんは私の目の前に前に座った。
そして鼻が当たりそうなくらい顔を近づけてきた。
あ、これは、まさか、まさか、また…。
「お風呂…、は 、い 、る 、よ」
才蔵さんが私の目をじっと見つめて語気を強めた。
あ、こ、これは…。心惑いの術…。
またかけられてしまった…。
心の隅では羞恥心で才蔵さんと入りたくないと思っているのに、大部分の心と体は才蔵さんの言いなりになってしうのだ。
俺はあやねに術をかけた。
ふふふ、やっぱり嫌がったな。
あやねの反応が面倒くさくなるのが予想できたから、俺は手っ取り早く術をかけることにした。
ちょっと卑怯だけどね。
まあ、昨日俺が尽くした分、今日は俺が楽しませてもらうから。
俺はあやねを抱き上げて風呂場に連れて行く。
ここに来て何度あやねを抱き上げただろう。
風呂場は部屋から少し離れたところにある。
里の仲間が来て数人が入れるように、脱衣場、浴槽、洗い場とも大きめに作ってある。
まさかこんな事に使うとは思わなかったけどね。