【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】
第2章 春〜花見〜
私は朝からお団子の仕上げにかかりきりになる。
幸村様をはじめ家臣の皆さんはお昼前にお花見に出発した。
まかないの方数人に手伝ってもらってようやく完成した。
「ふう、危ない危ない。
ちょっと欲張りすぎたかな。」
出来上がったお団子を皆んなで花見の席へ運んだ。
花見の席はお酒も振舞われており
あちこちで歌ったり踊ったり。
とても賑やかな宴となっていた。
「あ、あやね!こっちこっち!」
「佐助くん、お待たせ〜」
「うわ〜!美味しそう!」
「あやね!4種類もあるのか!
すごいな。」
幸村様も褒めてくださる。
「ご苦労だったな。
さあ、あやねも飲んで食べろ。」
「はい、ではお言葉に甘えさせていただきます。」
幸村様のところに同席させてもらい
お料理やお酒をいただいた。
ほろ酔いの幸村様はさらに饒舌となり
楽しい話を次から次へとしてくださる。
その度にみんなで笑いあうのだった。