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【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】

第5章 夏〜甘い時〜前半


処置が終わると才蔵さんは部屋から出て行った。
私は才蔵さんの寝間着に着替えた。

うん、確かに大きい。

男物だから普通はおはしょりが無いのだけど。
裾を引きずるのも嫌なので、おはしょりを取って着た。
でも身ごろが大きいから、やっぱりぶかっこうかも。

ふふ、なんかおかしい。

才蔵さんの着物を着るのが照れ臭く、でも少し嬉しかった。
才蔵さんにいつも包まれてる感じ…。

私は着替えた後、柱に体を持たれかけて横座りする。
そして、開け放たれた障子から庭を眺める。

庭の向こうは通り抜けてきた林がある。
手前には小さな池といくつかの庭石、そして紅葉やツツジなど庭木が趣味よく配置されている。
こじんまりとした綺麗なお庭。

ちゃんとお手入れされてるけど、才蔵さんがしてるのかな…、などと考えながらぼうっとしていた。
小さな池と鬱蒼とした林のせいか流れてくる風はひんやりしている。

気持ちいい風…才蔵さんには動くなと言われたし…ここに座ってればいいのかな…。
知らぬ間に少しウトウトとしていた。
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