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【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】

第4章 秋【裏R18】〜月光〜


もう、才蔵さんったら。
なんか調子狂う。
いつもは口数少ないくせに。
今日はどうしたんだろ。
そんなに私に会いたかったんだとしたら、嬉しいことだよね。

「あ…」
「何?」
「月が…とても大きい」
私は横になったまま、開け放たれた窓から見える大きな月を指差した。
「本当だ」
才蔵さんも振り返って見てる。
そしてどちらともなく起き上がり、窓に寄りかかるようにして月を眺める。

すごい、月の光が明るい。
そして青い。
才蔵さんが月に照らされてる。
なんか顔が整いすぎてて怖い。
別世界、月の世界の人みたい。

それにしても大きな月だな。
私の視線に気づいた才蔵さんがにっこりと笑い、頭の後ろに手を添えて、ゆっくりと口付ける。
今度は、唇を割って才蔵さんの舌が入ってくる。
口の中を絡め取られるように舌がうごめく。
私も才蔵さんの舌の動きに応える。

しばらくあやねの口内を味わった。
そして顔を離す。
ああ、目がまた潤んでトロンとしてるな。
2度目に行きたい気分だけど、そろそろ部屋に戻すかな。
また来ればいいし。

「ここは、いつまで?」
「え?ああ、はい。来月末までの予定です。」
「また来るから。」
「…!は、はい。」
あやねが最高の笑顔を見せる。

「…でも、こんなこと何度もしてるといつかバレて怒られやしませんでしょうか。」
「まあ、もっといい場所探しとくよ。
ここのお屋敷かなり建物あるよね。」
「う、才蔵さん…ほどほどにお願いしますね」
「どうかな、抱きたい時にはおまえさんの部屋で、ってのが一番いいんだけど。」
「それだけは絶対に無理!」
「心惑いの術で全く声が出ないようにもできるよ」
「なっ…!」
「冗談。お前さんはやっぱり面白いね」
「才蔵さんだと本当にやりそうだから。」
「大好きなお前さんに、そんな無粋なことするわけないでしょ」
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