【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】
第4章 秋【裏R18】〜月光〜
あ、俺、今さらっと「好き」って言った。
こんなに饒舌なのは、今夜の大きな月の…、光のせいかな…。
「愛してる…」
そう言ってあやねをしっかりと抱きしめた。
あやねの耳元で囁く。
「早くご奉公が明けて、お前さんを思う存分、抱きたい。」
「はい…」
月が俺を饒舌にさせてるのだろうか。
月の光が俺の思考を狂わせてるのだろうか。
だとしたら、たまにはこういうのもいいのかもな。
俺が喋ることによりあやねのいろんな反応が見られて、楽しい。
ああ、俺はいつもより興奮しているのかもな。
また俺自身がみなぎってきた。
部屋に返そうかと思ったけど、どうするかな。
やはりもう一度あやねを抱きたい。
今度はじっくりとあやねの体の隅々まで愛したい。
「さ、才蔵さん…もう…ですか?」
そんなあやねの言葉を俺の唇で塞ぎ、俺達は月光に惑わされながらまた愛し合うのだった。