【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】
第4章 秋【裏R18】〜月光〜
「才蔵…さん?」
「ハァハァ、ごめん、今日は俺だけ先にイッた。」
そう言ってまた私に覆いかぶさり、優しく口付けを落とされる。
あ、才蔵さんの汗の匂いが…。
いつもより男の人って感じ。
「いいんです。でも、才蔵さん、どうしたんですか?」
「ん…ちょっと…ね。」
「なんか、焦ってました?」
「いや、そうじゃないけど」
「いつもと様子が…」
「…早くお前さんを味わいたかっただけ…」
そう言って私を見つめ髪を撫でられる。
やだ、目が反らせない。
また、心惑いの術かけてる?
「味わうって…」
「とっても美味しかった…」
「やだ、才蔵さん…。
今日の才蔵さんなんだかいつもと違う。」
「ん…そうかも。お前さんに長く会えなかったし。
城に戻ってもいないし。
やっと会えたと思っても焦らすし。」
「え?焦らしてませんよ?ほら、今日だって結局…」
「俺はあの部屋ですぐにお前さんを抱きたかった」
「な…っ!」
ふふ、あやねが困ってる。
かわいい。
こうやって言葉で恥ずかしがらせるのも楽しい。
いつもは交わってる時に言葉で責めることが多いけど。
今日はそんな余裕がなかった。
あやねは、こういう甘い言葉にも初心な反応をするからな。
何度俺に抱かれてるんだ、って感じだけど。
本当、面白いヤツ。