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【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】

第4章 秋【裏R18】〜月光〜


俺は唇をあやねの唇から首筋に這わせた。
「あ…」というあやねの声が漏れたかと思うと、急に胸を押されあやねが体を離してきた。

「才蔵さん、それは無理です。
両隣には他の女中さんがいらっしゃるし。
女中部屋は男子禁制なんです。」
あやねが顔をしかめて俺に囁く。
そんなのは百も承知で忍び込んだのだが。
あやねは隣が気になるらしい。
まあ、それが普通の感覚だよな。
とは言え、公家の女中が自室によく男を連れ込んでよろしくやってるのは有名な話だ。
昔から姫の逢引の手引きも女中の役目だったんだし。
姫に会わせる前にその男と懇ろになる女中もいたんだし。
まあでもここらの部屋は、そんな姫付きの上級の女中ではなくてわりと下級女中の部屋なのかな。
だったらそこまで男を連れ込む機会もないのかもな。
「じゃあ、場所を変えよう」
そう言って俺はまたあやねを横抱きにし、その部屋を出て素早く屋敷の屋根の上に上がる。
「…っ!さ、才蔵さん??」
「静かに。皆にばれたいの?」
そう言ってあやねを黙らせる。
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