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【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】

第4章 秋【裏R18】〜月光〜


俺は屋敷に忍び込んだ時に、あまり使われていない二階建ての離れを見つけていた。
そこの月見台と思われる二階の小部屋があやねと事をすすめるのにうってつけと思っていた。
屋根から入れば明かり取りの障子には鍵もなくたやすく入れる。
俺は素早く障子を開けあやねとその二階の部屋に入り込んだ。

「才蔵さん!ここは確か離れの…月波楼!
ダメですって勝手に入っちゃ。
確か明日の中秋の名月では月見会があって使うはず。
だからお掃除がされてて…。」
「ちょうどいいじゃない。綺麗にしてあるし。」
「こんな事がばれたら怒られますって。
武田家にもご迷惑が…。」
「ばれなきゃいい…んじゃ、ない…?」

そう言って才蔵さんは私の目をじっと見つめて語気を強めた。
あ、これはもしかして、心惑いの…術…?
そう気づいた時には遅かった。
頭の隅では抵抗してても、体と主な思考は才蔵さんの思うままなのだ。
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