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【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】

第4章 秋【裏R18】〜月光〜


「武田には素敵な方がいろいろいらっしゃいます。
信玄様はおおらかで男らしく、豪快で女性にとても人気があります。」
「それから?」
「真田幸村様は、お優しくて女性には一途で、槍が得意で、強くてたくましくて」
「他には?」
「ええと、幸村様のお兄様の信幸様は、落ち着いてて女性に優しくて頭がよくて、見目も素敵で、もちろん武芸全般にお強くて。」
「まあ…、素敵、それから?」
「才蔵さんは、つかみどころがないけど…あっ」
ついつい忍びである才蔵さんの名前を言ってしまった。これは公家の姫様とはいえ言うべきではないよね。

「いえ、失礼しました。
お城の使用人の名前まで…」
「使用人なの?ということは、もしや、あやねと恋仲とか?」
ズバリと言い当てられついつい顔が赤くなる。
「そ、そ、そんなことはございません!!崇子様ったら!」
「まあ、あやねったら。怪しい。
ねえ、その方のどんなところが素敵なの?
どういう出会いかしら?」
「崇子様…!違います。
ああ、随分と長居をしてしまいました。
明日も早いですし私は失礼いたします。」
そう言って丁寧にお辞儀をし崇子様の部屋を後にしようとした。
「あやね、明日も続きを教えてね。」
「違うのです、崇子さま。それでは失礼いたします。」
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