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【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】

第4章 秋【裏R18】〜月光〜


そう、あやねが気になって落ち着かない。

京の町の雰囲気については、たまに、「里が世を偲ぶ仮の姿でやってる料亭」に顔を出してるからなんとなくわかる。
公家の屋敷の作りや配置についても大体わかる。
でも今出川家にどんな使用人がいてどんな商人が出入りして、どんなふうに皆が暮らしているか細かいことまでは詳しくない。
今出川家で悪い噂は聞かないからあやねは大丈夫とは思うけど。

単純にあやねの顔が見られない、声が聞けない、温もりを感じられないことがこんなに辛く感じるようになっていたとは。
あやねに出会うまでは思いもよらなかったことだ。
というかしばらく忘れていた感情か。
俺も堕ちたもんだな、ってか、人らしい感情が蘇ってきたのか?
まあいい、今夜あたり忍び込んでみるか。
この手にあやねを抱きしめたい。
声を聞きたい、顔を見たい、ただそれだけた。
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