【恋の乱】才蔵さんと過ごす四季【章により裏R18あり】
第4章 秋【裏R18】〜月光〜
今出川様のところでは毎日忙しく過ごした。
何しろ2ヶ月限定のためほぼ毎日お料理方にお菓子の作り方を説明し、一緒に実際に作り上げた。
午前中は皆様は忙しいので主に午後に指南する。
午前は時間があく。
せっかくなので、公家のしきたりや習慣、行儀作法などを教えていただいた。
武田家や真田家にお公家様がまた来られることがあれば役に立つと思われたからだ。
また、さらにご好意で、書や和歌、お茶、お花、お香などの会の同席をお許しいただいた。
参加はできないが見学を許された。
そしてお休みの日には実家に顔を出すなど、とても忙しく充実した日を送っていた。
そう、才蔵さんのことを思い感傷的になる暇も正直、なかった。
それほど毎日が珍しく楽しく、新しい知識の習得や人との出会いに心を奪われていた。
また、上田の城下にはない京の華やかな雰囲気も懐かしく楽しんでいた。