第4章 4話
私は自分の悲鳴で無理やり頭を覚醒させて目を覚ました。
体は汗でぐっしょりと濡れていて頭もぼっーとしている。
取り敢えず、着替えをしたくてベットから出ると見たことのない部屋であることにようやく気がついた。それに、よく見れば自分の着ている服もいつもの水玉模様のパジャマではなく、真っ白な長いワンピースタイプのものだ。
私はこの状況を整理するためにベッドに腰掛けているとドアをノックする音が聞こえてきた。
「入ってもいいっスかー。って起きてるんすかね。」
「どうぞ…」
ドアを開け、入ってきたのは先程助けてもらった金髪の彼だった。
「目覚めたんすね、良かった。」
彼は広い部屋の中央にある私のいるベッドの近くまで来るとベッドのそばにあるチェアに腰掛けた。
「迷惑かけたみたいですいません。」
「あ、気にしないでいいんス。どうせ俺だし。」
そう言って後頭部をかく彼をよく見れば、さっき助けて貰った時以外にも何処かで会った事がある気がした。
「体調の優れない所悪いんすけど、今から付いて来て欲しい所があるっす。」
「あ、はい。わかりました。」
私の返事を聞き心配そうに眉を下げていた彼はホッとしたように息を吐くと立ち上がった。