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Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】

第1章 The signs of LOVE 【実渕 玲央】



玲央と公園に着いて、花火の準備をした。
なんかワクワクしちゃって、自然と笑顔になっていた。
んふふ~♪なんて鼻歌を歌いながらベンチに座る。

そういえば・・・
そんなことを思いながら、昨日の出来事を思い出してみる。


彼から告白されて、付き合い始めた私達。

彼はサッカー部のレギュラーで私はバスケ部のマネージャだった。
お互いに忙しくて、なかなかデートとかできなかったけど、お昼を食べたり帰宅時間が重なれば一緒に帰ったりしていた。
メールも電話も毎日していたし。
私はそれだけで十分だったんだけど。

いつ頃からだろう。
彼からのお誘いもメールの返信も少なくなっていったのは・・・。

それに比例するかのように耳に入ってくるのは、彼が私じゃない女の子と一緒にいたり登下校したりしているという噂だった。

玲央も心配してくれていたっけ。
「噂は噂よ。元気出しなさい!話ならいくらでも聞くから」といつも頭をポンポンってしてくれた。

でもね・・・
見ちゃったんだ、私。
彼と噂の彼女が抱き合ってキスをしているところを・・・。

たまたま部室に忘れ物を取りに行った帰り、サッカー部の部室の前を通った。

ん?話し声?
(好きだよ)
(うん、私も)

・・・・いけないと思いながらも、ついつい覗いてしまった。

「!?」

一瞬何が起きているのかわからなかった。
しばらく、その場に立ち尽くしていたと思うけど・・・気が付いたらその場から駆け出していた。


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