Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】
第1章 The signs of LOVE 【実渕 玲央】
ひとしきり泣いて落ち着いたのかしら。
優奈は「聞いてくれる?昨日ね・・・」と話し始めたわ。
とっても聞きたかったけど、今じゃない方がいいと思ったアタシは、一緒に帰る約束をしたわ。
だって、あんなに寂しそうな顔を見たら、ゆっくり聞いてあげなきゃって思うじゃない。
それに、内容によっては平常心でいられる自信なんてなかったもの。
「今日1日頑張るのよ?」
アタシがそう言うと、優奈は肩にコツンと頭をのせて
「ありがと・・・」と言ったわ。
なんてかわいらしい人なのかしら。
ねえ、優奈。
アタシがあなたをどれだけ大切に想っているのか気づいているかしら?
あんな寂しそうな悲しい顔、これからも絶対に見たくないわ。
優奈、あなたはいつでも笑顔でいて頂戴。
・・そう、アタシの隣でね。