Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】
第4章 大好きな人 【~another side~】
優奈との帰り道。
いろんな話をして、優奈がバスケをしていたという事を知り、俺はどうしても優奈のバスケが見たくなった。
「優奈のバスケが見てぇんだよ」
そう言う俺に、優奈は、しぶしぶOKをしてくれ、俺達はバスケを楽しんだ。
シュートを打つフォームがあまりにも綺麗すぎて、思わず見とれちまう。
シュートを決めた後に、俺に向かって笑顔でピースをする姿に、俺の気持ちはもう抑えきれなくなっていた。
暗くなっちまったなぁ・・・。
バスケに夢中になりすぎて、気がついたらずいぶん暗くなってしまっていた。
「送ってくわ」
優奈のカバンを持って俺は歩き始めた。
しばらく歩いたところで
「なぁ、優奈」
そう言って、俺は優奈を抱きしめた。
優奈は俺の腕の中でアタフタしている。
やべぇ、心臓がうるさすぎて優奈に聞こえちまうんじゃねぇか。
俺は、自分の気持ちを伝えようと思ったが、なんだか急に怖くなっちまった。
そんな俺は、優奈に思わず聞いちまった。
「優奈、お前彼氏とかいんのかよ?」
優奈は「いないよ」と答える。
「じゃあ、好きなヤツとかはいんのか?」
俺、ずりぃよな・・・。
優奈に何を言わせようとしているんだよ。
もし、いるって言われたらどうすんだよ。
聞いておきながら後悔している俺がいた。