Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】
第4章 大好きな人 【~another side~】
シャワーを浴びて部室に戻る途中、さつきが話しかけてきた。
「大ちゃん、優奈さんに待っていてくださいって言ったんだけど、生徒会室に寄るとかで帰って行っちゃったの・・・」
「それっていつ頃だよ」
「う~ん、練習が終わる10分位前かなぁ」
俺は、まだいるかもしれないという期待を胸に、急いで着替えを終わらせ生徒会室に向かった。
その頃・・・
「あれ?青峰は?」
「ホントだ、青峰っちがいないっス」
「峰ち~ん」
着替えを終えた赤司、黄瀬、紫原が青峰を探していた。
「どこ行っちゃったんスかね?」
黄瀬がキョロキョロしていると
「青峰なら、急いでどこかに行ってしまったのだよ」
と緑間がみんなに伝えたのだ。
「桃井、青峰は何か急用でもできたのか?」
赤司にそう聞かれたさつきは
「青峰くんは用事があるとかで、先に帰りましたよ」
とニコニコしながら答えたのだった。
「じゃあ、帰ろ~」
「帰るのだよ」
そう言って、みんなはバタバタと帰って行った。
さつきは
「大ちゃん、ガンバレ!」
そう呟いて、みんなの後を追った。
「明日、青峰に何があったのか聞こうか」
と赤司。
「そぉっスね、気になるっス」
と黄瀬。
「明日は質問攻めだよ、大ちゃん・・・」
さつきは苦笑いをして帰宅をしたのだった。