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Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】

第3章 久しぶりの I Miss You 【青峰 大輝】



それからしばらく、私達はバスケを楽しんだ。
さすがに暗くなってしまったので、大輝くんが送ってくれることになった。

2人で話しながら歩いていると
「なぁ、優奈」
と大輝くんが私に話しかける。

「なぁに?」
そう答えた瞬間、私は大輝くんに抱きしめられていた。

「えっ?」
私があたふたしていると、抱きしめる腕にさらに力がこもる。

「優奈、お前彼氏とかいんのかよ」

「い、いないよ」

「じゃあ、好きなヤツとかはいんのか?」

「・・・・・・・・・・・」
なんて答えていいのかわからなくなってしまった私。

すると、大輝くんは
「なんかわりぃ。変なこと聞いた。言えないよな、好きなヤツが誰かなんて」
と言って、抱きしめていた腕をほどいた。
その時の大輝くんは、とても悲しそうな顔をしていた。

なぜ、そんな悲しそうな顔をするの?
私が好きなのは、大輝くんだよ?

「ん、送っていくわ」
そう言って、大輝くんは歩き出した。
そんな彼を私は慌てて追いかけた。
そして、ブレザーの袖をギュッと引っ張る。

「なんだよ、突然」

振り向いた大輝くんに私は
「私は大輝くんが好きなの。だから・・・そんな悲しい顔しないで」
そう言って、大輝くんの目を見つめた。

「マジかよ・・・」

大輝くんはそれだけ言うと黙ってしまった。

え?私早まった??
うわ~、どうしよう。
恥ずかしすぎる・・・。
向かい合ったままの状態で、私は下を向いているしかなかった。

「優奈」
そう呼ばれて顔を上げると、大輝くんは照れながら
「やべぇ、めちゃくちゃうれしんだけど」
と言って、私の事を抱きしめた。

「大輝く・・・ん?」

「一回しか言わねぇぞ。オレも優奈のこと好きだわ。だから俺と付き合ってくれ」

聞き間違いじゃないよね?
大輝くんも、私の事が好きって言ったよね?

「うっ・・・」
思わず嬉しくて涙がこぼれてきた。

それに気付いた大輝くんは
「おっ、お前・・・なに泣いてんだよ。おい、どうしたんだよ」
と言いながら焦っている。

私は
「だって、嬉しいんだもん!」
と言って、大輝くんの背中に腕をまわした。

「そうなのか?女って難しいな」
大輝くんはそう言いながらも、私をさらにギュッと抱きしめた。
 

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