Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】
第3章 久しぶりの I Miss You 【青峰 大輝】
しばらく抱き合っていた私達は、どちらからともなく見つめ合う。
「優奈、もう離さねぇからな」
「うん、そうして。大輝」
私が笑って言うと
「大輝って言ったな・・・」
と嬉しそうに笑った。
そして優しくキスをしてくれた。
「ねぇ、大輝。またバスケ見に行ってもいい?」
「もちろん。そしてもっと俺を好きになれ」
大輝はそう言って、二度目のキスをくれた。
「これ以上好きになれって(笑)どんだけ欲張りなの~」
私がケラケラ笑って言うと
「いいだろ?その分、オレも優奈のこともっと好きになるしな!」
敵わないなぁ・・・。
大輝には、ホント敵わない。
そして、どちらからともなく
「ふふっ」
「ははっ」
と笑うと
「優奈、大好きだ」
「私も、大輝のこと大好き!」
「あん?知ってるっつ~の」
「私も知ってるよ!」
「「・・・・・・・・」」
「「あはははっ」」
ひとしきり笑った私達は、もう一度キスをした。
「また明日ね!」
家の前に着いた私は大輝にそう言った。
すると
「明日まで待てねぇ・・・」
なんて言う大輝。
そんな大輝に私は、背伸びをして首に腕をまわして耳元でこう言った。
「じゃあ、明日までずぅ~っと私の事考えていてクダサイ」
そう言って、耳まで真っ赤になった大輝にキスをする。
大輝は「あ~、オマエには敵わねぇ・・・」
と頭をガシガシとしながらもうれしそうにしている。
「今度こそ、また明日ね!」
私が手を振ると
「また明日な」
片手をあげて、大輝は帰って行った。
部屋に戻った私は今日あったことを思い返す。
私、大輝の彼女なんだ・・・
そう思ったら、ものすごく照れてしまう。
でも・・・
『幸せ』
その言葉しか思い浮かばない私は、明日が待ちどうしおくてたまらなかった。
END