Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】
第3章 久しぶりの I Miss You 【青峰 大輝】
「ん・・・」
あれ?私寝てた?
青峰くんの事を想いながら、寝てしまっていたようだ。
半分頭が回らない状態で隣の席をみると、そこには気持ちよさそうに眠っている青峰くんがいた。
ガタンッ
慌てて立ち上がると、その音で青峰くんが目を覚ました。
「んぁ?起きたのかぁ?」
大きく伸びをしながら、青峰くんが私の方に顔を向けた。
「あ、あれっ?ぶ、部活は?なんでここに?」
あたふたしながら喋る私に青峰くんは
「さつきがよぉ、なみがいるんじゃないかって言うからよ。でも、生徒会室に行ってみたらいねぇし。で、教室に来てみたら気持ちよさそうに寝てた」
そう言って、ククッと笑う。
「しばらく起きないか見ていたんだけどよ、全然起きる気配はないし。オレもなんだか眠くなってきちまって」
と、ふぁ~っとあくびをしながら私に言った。
「そ、そうなんだ・・・」
って、まずはこの状況を把握しなくてはならない。
まだちょっとぼ~っとしている頭をフル回転させてみる。
ん~~~
私がうなっていると
「んじゃ、帰ろうぜ。腹減ったからコンビニ寄り道な~」
青峰くんはそう言って、立ち上がった。
「あ、青峰くん??」
私が言い終わるのと同時に
「青峰くんって禁止な。大輝って呼べよ」
耳が赤いよ・・・青峰くん。
スタスタ入り口に向かって歩いていく青峰くんを追いかける。
そして、ジャケットの裾をくいっと掴んで、青峰くんの顔を見上げて
「い、いきなり呼び捨ては無理だよ/////。だから大輝くんでもいい?」
と聞いてみた。
すると
「仕方ねぇな。今はそれで許してやるけど、いずれは大輝って呼べよな」
と言って、私の髪をくしゃっとした。
「マジ、その顔反則だろ・・・」
そんな大輝くんの呟きに気づかなかった私は
「ありがと」
と言って、彼の後を追いかけたのだった。