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Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】

第1章 The signs of LOVE 【実渕 玲央】



静寂の中、見つめあう。

そんな中、二人の鼓動はシンクロをするかのように同じ時を刻んでいるわ。

アタシは、意を決して優奈に話し始めた。

「優奈、話を聞いてくれるかしら?」

イヤだわ。すごく緊張しているみたい。
試合でもこんなに緊張することなんてないのに・・・。

優奈は
「ん?どうしたの?」
と小首をかしげて聞いてくる。

「優奈、アタシ達は親友なのよね?」

「・・・・・・・・・うん、そうだね」

「ごめんなさい、優奈。もうあなたの親友ではいられないの」

一瞬、優奈の顔が強張ったのがわかったわ。

「ど、どうして・・・どうしてそんな事を言うの?」

目にたくさんの涙をためて、優奈はアタシの顔を見た。
制服を掴む手に、さらに力がこもる。

「優奈、あなたの事を1年の時からクラスメイトとして、バスケ部のマネージャーとして、そして大切な女の子としてずっと見てきたの」

優奈は目を丸くして話を聞いている。

「優奈のそばで、優奈のいろんな表情を見ているだけで満足だった・・・なのに、いつからかこの笑顔が、優奈の全てが自分だけのものならいいのにって気持ちが湧いてきて・・・。気がついた時には、優奈の事がどうしようもないくらいに好きになっていたわ」

とうとう言ってしまった。
決して言わないと決めていた気持ちだったのに。

優奈と一緒にいて、優奈が隣で笑っていてくれればそれだけでよかった。
玲央!玲央!そう言って笑いかけてくれるだけで良かったハズなのに。
でも今は、優奈の全てが欲しくて仕方ないんだもの。

優奈は、アタシの目をじっと見つめたまま黙っているわ。
そうよね・・・突然、こんなことを言われても困ってしまうわよね。

優奈
アタシ達、今までみたいにもう一緒にはいられないのかしらね・・・。





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