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Love Story~たくさんの 恋物語~【黒子のバスケ】

第1章 The signs of LOVE 【実渕 玲央】



優奈はベンチに座って んふふ~♪ なんて鼻歌を歌っているわ。

あまりにもかわいかったから、「優奈って本当にかわいいわね」って言ってみたの。

優奈ったら顔を真っ赤にして慌てちゃってるわ。
声も裏返っちゃってるし。

アタシの心をどれだけ持っていけば気が済むのかしらね、この子は・・・。
そう思いながら、優奈の隣に座った。

優奈が切り出すまで待つつもりでいたから、アタシも今朝の事には触れなかった。

すると優奈が

「玲央、花火しよ!」って言ってきたわ。

「いいわよ優奈、何からする?」
アタシがそう聞くと

「私はこれとこれと・・・玲央はこれとこれ!」

・・・・何本持ってくるのよ。
呆れているアタシをよそに、優奈はニコニコしながら
「玲央~火つけて~」なんて言ってくるわ。

コンビニで借りたライターで優奈の花火に火を付ける。

「わぁ~キレイ!!」

キラキラした光の中で微笑む優奈は、本当に可愛らしくてずっと見ていたくなるわ。
ちょっとイタズラ心が湧いたアタシは、火をもらうために優奈にグッと顔を近づけてみたの。

すると優奈は、顔を真っ赤にして
「玲央・・近いよ」ですって。

ヤダ、なんて顔をするのよ。
アタシは、ドキドキする気持ちをごまかすように「あら、いけなかったかしら?」なんて意地悪に聞いてみる。

優奈はますます真っ赤になって
「いいよ!全部いいよ!!」なんて、あたふたしちゃってるから、本当にかわいくて仕方ないわね。

そんな優奈の顔を見ていたら、優奈を悲しませた原因が本当に許せなくなる。
そんなアタシの想いを知ってか知らずか、優奈は花火にどんどん火を付けていく。

一面、煙で真っ白。
涙目になってきちゃうわ。

「玲央?泣いているの?」
優奈が花火を持って近づいてきたわ。

「もう!あなたのせいで涙目じゃない!」
そう言って優奈を睨むと、優奈も涙目になっていたわ。

「・・・何泣いているのよ」
優奈に聞いてみる。

「泣いてないもん。煙だ・・も・・ん」
って言うけど、泣いているじゃない。

ごまかしてもダメよ・・・。


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