第2章 日常
「何、なんなの。遅刻者の罰則を終えて生徒会室へ向かおうと思ったら、何?この騒ぎは。バツを受けたいの?」
そう言って入ってきたのは空沙
片手になにかしら尖った棒を持っている
・・・なんだろう、アレ?
なんか太陽の光を受けてキラキラ光ってない?
あたしはそれを見ようと目を凝らした
そんなあたしに気がついたのか、空沙がソレを持っている右手を上げた
「あぁ、コレ?さっきそこで拾ったの」
そう言ってあたしの所まで来て差し出したのは
「・・・え、なにこれ、ナイフ?」
「みたいね」
おいいいいいいいいいいいいい!
この学校どうなってんのっ!?
ナイフが落ちてたってどういうことよっ!!
ちゃ、ちゃんと説明してよぉぉぉ!
そんなあたしの気持ちがわかったのか、空沙はこれを拾った状況を説明した
どうやら、本当に拾ったらしく、校舎の入口で見つけたそうだ
・・・校舎の入口にナイフって落ちてるものなのかな、普通?
「・・・まぁ、いいか!せっかくだからそれ、もらっておきなよ」
「・・・ふーん。よくわからないけれど、一応回収しておくわね?」