第2章 日常
「ちょっと待ちなさいよ!!」
うわぁ・・・やっぱりキタァ・・・
「あのねぇ、真伊がそんなことできると思ってるの!? だとしたらとんだ勘違いね。真伊は何の役にも立たないわっ!」
あ、なんだろ、心が崩れる音がした気がする・・・
今、あたしの心にグッサリ刃を刺してくれたのは
『雨音愛紀(あまねあき)』
この学校に入ってからできた友達・・・ていうか、親友みたいな?
でも、愛紀はそう思ってないらしくって・・・
「真伊が出るなら、代わりに私がやるわ!これも真伊のためよ!」
・・・あたしのためあたしのため・・・ずっと、あたしに尽くしてくれているそうだ
・・・正直、あまり嬉しくはないんだけどね・・・?
あたしは望んでないんだけど・・・
それに、空沙も嫌ってるみたいだし・・・
ほら、空沙って生徒会長って言ったでしょ?
生徒会長=学校の秩序と思ってるらしくて・・・
髪を染めて、常にスカートは膝上20cm
ボタンは第二ボタンまで開けて胸がポロリしそう・・・
あ、失礼
とにかく、そんな愛紀が大嫌いなんだとか
ちゃんとしてくれたら仲良くしてもいい、って言ってるんだけどねぇ?
愛紀はそれを直す気ゼロらしくて、未だに二人は出会うたびに喧嘩中
それを毎回止めるあたしの身になって欲しいよ