第3章 《緑間真太郎》©黒子のバスケ
緑間『俺はお前に構っている時間などないのだよ。』
ゆり『、、、そ、っか。わかった。邪魔して悪かったな。』
女はそう言って広げていた弁当をしまい去っていく。
高尾『あ、おい!ゆりちゃん!』
女は高尾の呼びかけを無視して階段を下りていった。
高尾『あーあ。真ちゃんつめてー。』
緑間『ふんっ。そもそも懐かれる意味が分からないのだよ。』
高尾『ゆりちゃん、泣いてんじゃねぇの?』
緑間『なに?』
高尾『好きな男に邪険にされて傷つかない女はいないと思うぜ?』
緑間『俺には関係ないのだよ。』
とは言ったものの、多少は気になるのだよ。
俺が原因で泣いていたら…。
認めたくはないが、あの女を気にかけてる自分に驚く。
放課後、部活へ向かうため廊下を歩いていると少し先にあの女がいた。