第7章 ハナレバナレ
「ただいまー。」
お父さん「おかえり。ご飯は?」
リビングで晩酌しながら
テレビを見るお父さん。
「いらないー。疲れたー。」
あの後は息つく暇もなく
レジを打ちっぱなし!!
さすが金曜で、混んでいた!
お父さん「今日金曜だから
混んだだろ?」
「うんー。もうお風呂入るー。」
お父さん「あ、まだ和也が
入ってるぞ!」
えー!!お兄ちゃん入ってるのー!?
「タイミング悪いー!!」
一人暮らししたら、
こんなことも無くなるんだ。
なんだか一人しんみりする。
あ、お父さんに話しておこうかな。
「あのさ、私今お金貯めてるでしょ?
それは一人暮らししたいからなんだ。」
私が話し始めると、
お父さんはテレビを消して
話を聞いてくれた。
なんて言われるかな。
お父さん「そうか。
アルバイト頑張ってるなとは
思っていたけど。
そうか。
一人暮らしもいいんだが、
の学校には寮があるだろ?
そこで一人暮らしの練習、
してみるのはどうだ?」
寮か。
そんなこと考えてもみなかった。
少し考えてみよう。
「うん。考えてみます。」
お父さん「おう。」
そのことを廊下でお兄ちゃんが
聞いていたなんて
私たちは気づかなかった。