第4章 夏なのに…
「あ、そろそろペンギンの餌やりの時間です!
行きましょう!!」
強引かなと思いながらも、
先輩の腕を掴んでペンギン広場に移動した。
ペンギンの餌やりを見ていると、
櫻井「ちゃんは、
今好きな人とかいないの?」
ドキ…
「あー、います。」
櫻井「どんなやつ?俺って知ってる?」
「すごく優しいです。
あと、笑った顔がすごく好きです。
…先輩も知ってる人です。」
まさか先輩だ、なんて言えるはずもなく。
櫻井「俺も知ってるやつか。何年?」
「いや!これ以上はノーコメントで!笑
先輩は好きな人いるんですか?」
先輩の答えを聞くのは怖いけど、
少し前に進みたい、そう思った。
櫻井「うん。」
「どんな人ですか?私も知ってる人ですか?」
先輩と同じ質問をしてみる。