• テキストサイズ

雨の降る学校

第4章 夏なのに…





櫻井「えー!」


「えー!って!笑


先輩も同じこと聞いたじゃないですかー!」


櫻井「可愛くて、そんで…1年生で、

友達の…妹。」




その言葉を聞いた瞬間、思考回路停止。




櫻井「ごめん、好きなんだ。」




真っ赤になりながらも、でも、

目線をそらさずにまっすぐに

見つめてくるその目に、

私も答えたいと思った。




「…私も、です。

お兄ちゃんの親友さんが好きです。」



伝えることが出来ない、

そう思っていた気持ち。



すると、先輩は「ふぅー。」と息を吐いて、

向かい合ったまま、

私の左手を先輩の右手で掴んだ。

心臓の音が

聞こえちゃうんじゃないかってくらい、



私の心臓はどくどくと波打った。


こんなに幸せな日があっていいんだろうか。


水族館にはカップルがいっぱい。


さっきまでは、いいなーって見てたのに

今はそんなの気にならなくなっちゃった。




そのまま手を繋いで、

私と先輩はぎこちなく、でも

今まで以上に濃い時間を過ごした。









/ 113ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp