第4章 夏なのに…
部活の試合も終わり、
部活も二週間ほどおやすみに入った。
あと二週間。夏を満喫したい!
そんな今日は、先輩から誘われて
水族館に来た。
「涼しいー!」
櫻井「外あっちーわ!」
クラゲ特集で、いろんな種類のクラゲが
フワフワと浮かんでいる。
「小学生の時に、お兄ちゃんと私で
グッピー飼ってたんです。でも
お兄ちゃんがグッピーをお風呂に入れちゃって…」
櫻井「うわ。悲惨。」
「あの時はほんとにショックで。
お兄ちゃんはグッピー死んだことと
私を泣かせたことのダブルショックで、
しばらく落ち込んでました!」
櫻井「その様子がなんとなく
想像できてしまう。笑」
「先輩は何かペットいました?」
櫻井「子供の頃、俺が生まれる前から
家に犬が一匹いてさ。
中学の時に亡くなったけど
いつも俺の話し相手になってくれてた!
もちろん、犬は喋らないよ?
でもそばにいてくれたり…。
家のことでからかわれたりした時とか
悩みを聞いてくれてるような気がしてた!」
「…きっと、聞いてくれてました!
先輩のそばにずっといたかったでしょうね…」
お兄ちゃんから聞いたことある。
中学は別々だったんだけど、
櫻井先輩は家のことで妬まれてか、
いじめにあっていたらしい。
そんな時に、わんちゃんがそばに
いてくれたんだ。