第3章 先輩の好きな人…
部活終わり。7月と言えど、6時半を過ぎると暗い。
「片付けの当番だった!」
架純「手伝っちゃるよ!笑」
「ありがとー!!」
ボールを片付けたり、気づけば時間は7時を過ぎていた。
「気をつけて帰るんだぞー!」
先生に倉庫の鍵を渡して下駄箱に向かう。
架純「…ん?あれは、亮?」
「ほんとだー。」
架純「また雅紀が何かやらかしたのかな?笑」
「そうかもね!笑 亮!お疲れー!」
声をかけると、亮が顔を上げた。
亮「よっ!お前たち待ってたんよ!」
架純「夜道は危ないもんねぇー?」
亮「そうだよ!」
へ!?架純と顔を見合わせた。
やけに素直じゃん。
そう言って歩き出した亮の背中を見て、私たちは
またしても顔を見合わせた。