第8章 "お兄ちゃん"じゃなくって…
部屋に通されると
ベッドで眠る先輩。
その姿を見て、
私はその場に崩れ落ちた。
和也「!」
「う、あああああああーっ!!!!!!」
色んな感情がごちゃ混ぜで
とにかく私は泣いた。
少しして落ち着いてきたころ、
うちのお父さんもやって来た。
お父さん「…和也…
今日は帰ろう。」
お父さんの言葉で、
私とお兄ちゃんは病室を後にした。
寮長に連絡して、
今日は家に帰ることにした。
帰りの車の中、
誰もなにも言わなかった。
途中でファミレスで食事をした。
せっかくの外食だったけれど
楽しくはなかった。