第7章 再開

「違う！！太郎君のせいじゃない！」

『青蘭ちゃん？』

「フハッハッハ今更何を……」

「お前は少し黙っとけ！」

「っ……」

「太郎、ここまで誰のお陰で来れたと思ってるんだ？」

『それは……』

「お前のお陰でもあるんだぞ？」

『えっ……？』

「お前のお陰で、俺らは生きている！必死に俺らを守ってくれた」

『室腰先輩……』

「そうだぞ？太郎、あん時お前が居なかったら青蘭を救えなかった……」


『一翔……』

「そうね……山田君が居なかったら私達はウィルスの時に適切な判断を取れなかったわ……」

『篠原先輩……』

「だから、過去に捉えられるじゃなくて、今の現実を見た方が良いっすよ？」

「そうそう！太郎君は人を助けられる優しい人間なんだから！」

『瑠亜……青蘭ちゃん』

俺は何を迷って居たんだろう……

勝手に一人で過去にこだわって……

そうだ、少しずつ直せば良いんだ……

だからその為には、この敵を倒さなければ

「！？何だ！力が……」

『木崎先輩……いや、木崎！俺はもう、迷わない！俺はお前を倒す！』

俺は力ずくで

掴まれてた所から抜け出した

「何！？」

「太郎君！！」

『皆、ありがとう……お陰で助かった……』

「良いってことよ！さあ、これからが本番だ」

『ああ！』