第7章 再開
俺は急いで、木崎先輩を止めるべく
走り出した
「太郎!!」
皆が叫んでるのにも目もくれず
俺は木崎先輩を止めるのに精一杯だった
あと、ちょっと、もう少しの所で
木崎先輩は飲んでしまった
その瞬間、木崎先輩は大きくなって
ムキムキになっていた
「太郎!逃げろ!」
室腰先輩に言われ
俺は急いで、元に戻ろうとしたが
その瞬間、先輩に捕まってしまった
「フハッハッハ、もうこの際どうでも良い!お前を殺す!!」
そう言うと先輩は俺を力いっぱい握った
『うっ……うっ……ぐは……』
「太郎君!!」
『だ、大丈夫だよ……青蘭ちゃん……ぐあっ……』
「フハッハッハ苦しいだろ?でもこれじゃぁまだ足りないなー?もっと締めてやる」
『ぐ……ぁぁ……』
「どうしよう!!助けないと!太郎君死んじゃうよ!」
「どうするって……どうしょうもないだろう!」
「でも!」
悩んでいると瑠亜が口を開いた
「だったら、この人に聞けば良いんじゃ無いんすか?」
「あー!そうね!」
「おい、お前!アイツを元に戻す事は出来ねえのか?」
「ひ!え、えっと……そんなの作っておりません……」
「あ!?だったら、作れよ」
「ひぃ!い、今すぐ作ります」
「さてと……そのあいだどうするか……」
「とにかく戦うしかない!」
「でも!無力な俺らに何が出来る?」
「無力でもやってみないと分からないよ!」
「そうだな……」
『み、皆……』
皆、こんなダメな俺の為に戦ってる
無力なのは承知なのに
必死に体当たりとかして戦ってる
もし、勇者みたいな、物語だったら
剣があったのにな……
「フフフ、無力な事を」
そうして、突き飛ばされたりされても
また、体当たりとかする
もう、こんな辛いの見てられない
『もう皆やめてくれ!!』
「太郎……?」
『俺が悪かったんだ……俺が全部……』
「フハッハッハついに認めたな?」
その時声がした