第6章 新たな生存者とウィルス
俺らはしばらくもう一つの次元への扉を探したのだが
結局見つからなかった
「やっぱりダメか……」
『室腰先輩……まだ諦めちゃダメです!ほかの所も探しましょう!』
「山田……」
「そうね、山田君の言う通りね……もう一回探しましょう!」
「だな!」
そして、また探し始めたのだがしばらくして
室腰先輩が口を開いた
「なあ、あれ人じゃないか?」
『え!?もしかして青蘭ちゃん達ですかね?』
「いや、1人だ……それに一翔でも、瑠亜でも無い……」
『てことは……』
「新たな生存者……」
正直驚いた
俺ら以外の人で、しかもまだ生きてる人が居るなんて……
「とにかく、話しかけましょう」
「そうだな!」
『あの……』
[…………]
『あの、聞こえてますか……?』
[…………郎]
『え……?』
[あ、いや……聞こえてますよ!]
『あ、良かった……(今のは気のせいだったのかな……)君も生存者なの?』
[あー、はい……いきなりこの次元に連れてこられて……一体どうなってるんだ]
『そうですよね……いきなりでしたもんね……』
[……あの……もし、宜しければ貴方達について行っても良いですか?]
「え、ああ……構わないけど……」
[良かった……]
『そう言えば、君名前なんて言うの?』
[えっと……]
『ん?どうした?』
[僕……名前が無いんだ………]
『え!?名前くらいあるでしょ?』
[いや、幼い時から、お前とか呼ばれて居たから……分からないんだ……]
「そんな酷い親が居るんだな……」
『じゃあ、俺が付けてあげるよ!』
[え!?本当?]
『うん!何が良いかな…………』
[…………]
『じゃあ輝くと言う意味で、輝』
「へー山田、お前地味にネーミングセンス良いな?」
『アハハ……そうですか?(昔、いつも妄想で名前を考えてたとか言えない)』
[輝か……うん、いい名前だね……ありがとう]
『どういたしまして!』
「よし、また次元を探索するぞ!」
『おー!』
[………………]
こうして俺らは探索を続けた