第3章 新しい街
「俺のこと知ってるんだね」
ちょっと人通りの少ない路地に入ると、声をかけてきた。
「あの、えと、中学生の頃から、ダン☆プリとか、怪盗エースとか、突撃の巨人とか、色々見てて…」
「わ、私は、あの…ふ…女子なんですけど、あの、Radio Misthinとか、CDとか、色々聴かせていただいて」
「もしかしなくても、好きだったりする?」
好き………………………………………
ぅわわわわわわわわわわわ、ちょっと、何を言って!?/////////
「な、何赤くなってんの!?こっちまで照れるっつーの!?」
「はい…もう…大好きです…………//////」
「コクン…//」
また、沈黙が流れる。
「あ、あの、私、今日引っ越してきたんです」
隣の子が不意に話し出す。
「そーなの!?」
あ、しまった。反射的に。
「あれ、2人って友達じゃないの?」
「あ、私も今日引っ越してきて、迷ってたらばったりと」
すごい偶然だ…奇跡だ。
ダムの大革命が…………(某乙女ゲーム)
「あ、ほら、アレだよ」
近くの建物を指差して、微笑んだ。