第2章 新生活
「白樺さーん。お荷物の方の準備は大丈夫ですか?」
よく響く声だ。ちょっと荒いけれど癖になる。
「あっ、はーい!」
私の部屋にあった段ボールがどんどん運ばれていく(っていっても7個)
でも、机とかテレビとか、大きい家具もあったから、部屋が寂しく感じる。
ついに引っ越しか…
いや、わかってたことなんだけど
「あ、あとはよろしくお願いします」
私は、挨拶を交わして、最低限の荷物だけ持って、駅へと向かった。
もちろん鈍行でいきますよ。
お金もったいないもん!
向こうに着いたら、とりあえず数時間暇だし周辺散策でもしようかな?
そんな気持ちで電車に乗り込んだ。
これから始まる、新生活に向けて