第3章 【青峰大輝】変わらない想い
「大輝っ……」
「喋んじゃねーよ」
でも何故だろうか。
こんなにもドキドキして、今すぐにでも顔を背けたいくらいなのにどうしてかやめられない。
もっと触れ合いたくて、もっとを感じたくて……俺の手は彼女の背中を這い始める。
今抱いたらきっと自分の欲をぶつける形になりそうだ。
高揚して……止められなくなるだろう。
乱暴にはしたくない。
けどもう時既に遅しで……俺はをベッドの上で見下ろす体勢になっていた。
(っ……やべ可愛い……)
しかし潤んだ瞳で見つめてくるを見て直ぐには行為に移れない俺。
身体は落ち着かないのに、どうしても照れが邪魔をする。
それは恐らく俺がまだ子供で……慣れてないからだろう。
「っ……んな見てくんじゃねーよ」
「ダメ……?」
「ダッ……ダメとは言ってねーだろーが」
「大輝……もしかして照、」
「バッ!照れてねーよ!」
クスッと笑うからはもう涙はない。
それだけでも来て良かったと思えた。
まだ俺にも笑顔が多かった頃にと出会って……眩しいくらいの晴れ渡る表情を見せてくれたに俺は惚れた。
想いが通じ合った時、もの凄く舞い上がったのを覚えている。
「マジかよおい!」って、ガッツポーズしたとこを見られた時は本当に恥ずかしかった。
俺の気持ちはまだあの時と変わらない。
に対しては何も変わらない。
「んっ……待ってなんか……恥ずかし……っ」
「っせーな黙ってろ……」
「んぁっ……」
どうしてわかるかって、それは自分の心臓が忙しなく高鳴っているから。
の肌に舌を滑らせるだけでまだまだ緊張し、そして想いが次々と溢れ出てくる。
好きだ。
好きだ。
愛してる。
伝えたくてたまらなかったけど、結局は口に出して言えないこの想い。
方法は違えど、今から全身でお前に伝えるから……
これからも俺の側で笑っていてほしい。
そしてこの先俺がどう変わろうと……お前だけはそのままでいてほしい。
なぜなら俺は今のお前に惚れたんだから……。
◆おまけヘ◆