第4章 【黄瀬涼太】記念日
おまけ◆黄瀬side
「っち……記念日おめでと」
終わってから彼女はグッスリと寝てしまい、今起きてるのは俺だけ。
だからその間に寝顔をしっかりと目に焼き付ける。
っちの細い首につけられたネックレスは、可愛い顔して寝ている彼女にピッタリ。
俺やっぱりセンスいい。
(しかし今日も可愛かったっスわ……あんなに喘いじゃって)
そして思い返すのはついさっきまでしていた行為の事。
最後に「涼太ぁっ……」って呼び捨てにされてテンション上がっちゃったから、自分的にはかなり早めに達してしまっていた。
そんな中見つめるっちの寝顔。
物足りないって……また身体が騒ぎ出す。
(いや寝てるとこ襲うのは悪……あーでも誘惑凄すぎっス!!)
今のっちの身体はまだ余韻に浸っているのか熱い。
おまけに裸のまま眠っているから、胸元バッチリ見えるしで色気がハンパなかった。
もう一回シよ……?
そう誘われているように思えてくる。
「堪えろ黄瀬涼太……ここで手を出したらダメっスよ……!!」
「ん……」
(やべっ!起こしちゃったっスわ)
……いやもう寝起きのっちを見たら再び元気になってしまいましたよ、俺のアレが。
どうしてくれよう。
でも今まで二回なんてした事なかったから、もし誘ってOK貰えたとしても……今度は彼女の身体が心配になってくる。
無理はさせたくない。
「どうしたの……?」
「いやっ!なんでもないっスよ!」
だからここは自分自身の欲望と戦うしかないと思って誤魔化したんだけど……下半身が全然言う事を聞いてくれない。
このままではっちに当たってバレそうだ。
「あ!そうだ!ねぇっち!お願いがあるんスけど!」
「ん……?」
「さっきのあれ、またやってくんねぇっスか?!胸!」
「……へっ?!む、無理だよもう……っ」
そうだよ、これなら身体に負担がかからない!
って名案だと思ったのだが……見事に断られました。
ならダメ元で「もう一回する?」とも聞いてみたけど……
「ま、また今度にしよ……?」
玉砕。
てかほっぺ赤くしながら断わられても……それじゃ諦められないんスけどー!!
終わり