第5章 炎のゴブレット
その人が去ると、ハリーは無言で立ち上がった。
「ハリー?」
「…………次移動だから。」
ハリーはこちらを見もせず立ち去ってしまった。
「イヴ!!」
声がしてみるとハーマイオニー。
「大丈夫!?」
「うん。私は平気。でも、ハリーがちょっと参っちゃってるみたい。ロンにああゆう態度とられるのは確かにショックだもんね。」
「あなただってここぞとばかりに嫌がらせを受けてるのでしょう!」
信じられないわっと怒るハーマイオニー。
「平気だよ。ハーマイオニーがこうやって怒ってくれるからね。」
「………馬鹿ね。私は辛いわよ。親友がこうやって嫌がらせを受けて。」
「ありがとう。ハーマイオニー」