第5章 炎のゴブレット
「ポッター!ケイン!お前たちは炎のゴブレットに名前を入れたのかね!」
「「入れていません!!」」
そう私たちは入れてないのだ。なのに名前が炎のゴブレットから出てきた。
「そうか………。ハリーは部屋に戻りなさい。イヴはちょっと残っておれ。」
私はハリーと目を合わせた。ハリーも混乱しているようだ。ハリーが校長室から出ていくと、ダンブルドア先生が静かな声で言った。
「………大変なことが起こった。」
「……先生。私もハリーもゴブレットに名前をいれていません。」
「ああ。分かっておる。」
「………嫌な感じがします。とても嫌な感じがこの学校に集まっています。………怖いです先生。」
「嫌な感じだと?」
「はい。上手く言えないんですけど、ずっとじっとり監視されているような………そんな感じがします。」
私の言葉に無言になるダンブルドア先生。
「……イヴ、この試験での君の役割はハリーの手助けをすることじゃ。やれるな?」
「はい!」
「この試験はとても辛く過酷なものとなる。心して挑むのじゃ。」
………過酷なもの………
「ダンブルドア先生、スネイプ先生………この件とは無関係なことなのですが、お一つお聞きしてもよろしいですか?」
「言うてみい。」
「なんだ?」
「何故先生方がフレッドとジョージーの作った私のファンクラブに入っていらっしゃるのですか!?」