第5章 炎のゴブレット
やっとハリーを見つけた時、既に人はいなくなっていた。
「ハリー!?ハリー……」
ふと嫌な気配がしてそちらを見ると、一人の人が立っていた。暗くて見えないけど、多分男の人。
「う……うん………」
ハリーが気がついたようだ。其の声でその人はこちらを見る。そして一歩ずつ近づいてくる。
「ハリー、逃げるよ」
私は杖を構えた。
「ハリー!!イヴーー!!」
「どこー?」
ハーマイオニーたちだ。その声を聞いて、その人は逃げ出した。
「か、間一髪だったねハリー」
「う、うん。」
「ハリー!イヴ!あなたたち一体なにして………」
突然私たちは取り囲まれた。
「伏せて!!」
男たちが杖を振り上げたのを見て私は叫んだ。そして、一番近くにいた3人の杖を払い落とした。
男たちがもう一度杖を振りあげようとしたところで、
「やめろ!やめてくれ!それは私の息子だ」
ロンのお父さんが慌てて出てきてくれた。しぶしぶといった様子でそれぞれがつえを下ろすがその中のひとりが、
「誰だね!あれを出した犯人は!!君たちは犯罪の現場にいたのだよ」
指さした方向を見ると、なにやら不吉なマークが空を漂っている。
「犯罪?」
「闇の印よ。あの人の印。」
「例のあの人が復活したという印だ!!!!!!!!!!君たちの誰かがやったことなのかね!?」
その男の人は私の方をじっと見る。
「まだ子供だ。やめ・・・」
「だが、こいつは現に大人の魔法使いそれもプロである我々のうちの3人の杖を払い落としている!!未成年の力とは思えない!!!!!!」
「ぼ、僕ら見ました!!お、男があっちに走って逃げたのを。闇の印を出したのもそいつです!!!!!!」
ハリーがそう言うと、
「聞いたか!?行くぞ」
と行ってしまった。