第5章 炎のゴブレット
ハリーはそれから移動中何かを考え込むような感じだった。私は少しペースを遅くして、ハリーの隣を歩く。
「ハリー?そんなに気になるの?さっきの夢」
「………うん。傷がね痛むんだよ。」
「ほおら!ここが集合地点だ。」
ろんのお父さんの声で、木の上から降りてくた男の人。グレゴリーさんというらしい。その息子のセドリックは私達の一つ上の学年のハッフルパフの人らしい。
「やあ、君がハリーポッターか。よろしく。」
ハリーはセドリックの出現で少し気が紛れたようだった。
「それと君はケイン嬢だね。君もポッターに負けないくらいうちの有名人だ。」
「へ?そうなの?」
「ううん。君は僕以上に有名人だ」
「いや、それはないから!」
ハリーより有名人だなんて、芸能人でもなかなかいないって。
「私そんなに変なことしたのかな?うわー恥ずかしい」
「違うわよ。その逆よ。」
「そうそう逆さ逆。スリザリンなのに」
「曲がったことや人を傷つけるのが大嫌いで」
「みんなに平等に接する優しさを持つ女神だって」
「イヴ有名だぜ?知らなかったのか?」
双子のフレッドとジョージーが交互で話す。
「女神!?何それ!?」
「ファンクラブもあるぜ。ほれ。」
ジョージーがカードみたいなものを見せる。
『優しさと麗しの女神イヴ。ファンクラブ 会員番号0001』
「なにこれ!?!?私の顔が!?えっ!?いつ撮ったの!?!?」
「いやーこれ作るの苦労したんだぜ。」
「ああ。なかなか大変だったな。」
「だが、お前のおかげで会費はなかなかの物になったな。」
「しかもお金とってるの!?」
「詐欺じゃない!」
「人聞きの悪いこと言うなよハーマイオニー。」
「そうそうこれは慈善活動だよ。」
「そうだ。いまならプレミアム付きだ」
私で商売してるし!!
「えっ、ちょっ、えーー!?」
「えー!?そんなのあったの?プレミアム!?ぼ、ぼく……」
「ロン!それ入ったら口聞かないから!ハリーもだよ!」
「は、入るわけないじゃないかやだなー!」
「まあまあ」
「そんなに怒るなよイヴ」
「可愛い顔が台無しだぜ」
「そんな君に」
「教えてあげよう」
「会員番号0105セブルス・スネイプの存在を。」
「それと会員番号0003 アルバス・ダンブルドアの存在もだ。」
「んなっ!?!?」