第5章 炎のゴブレット
「それでは、今日は楽しかったです。
ありがとうございました。」
イヴが礼儀正しくマルフォイ宅を去った。
「ドラコ。いい子じゃないか。」
「そうね。あなたにぴったりな子よね。」
イヴの評価は◎。二人とも彼女を気に入ったようだった。
「だが、ウィズリーと仲がいいのが気に食わんな。」
よっぽど仕事で嫌なことがあったのか顔をしかめるマルフォイ父。
「…………まあ、だがあの噂が本当なら、真っ先に殺られるのはウィズリーだろうがね。……………試してみるか。」
次の表情は冷酷で、実の息子のマルフォイでさえゾッとさせるものだった。