第2章 ホグワーツ入学
「ぐるぐるアメ棒!」
合言葉を言って、中に入る。すると私を待ってた人が微笑みながら私の頭を撫でる。
「おはようイヴ。昨日はよく眠れたかの?」
ダンブルドア先生だ。
「ううん。ドキドキして眠れなかったの。いつもはハグリットに起こされないのに今日は起こされちゃった。」
「そうかそうか。杖や教科書は買ってあるの?」
「うん!あのね、ハグリットにフクロウも買ってもらったの!!綺麗な黒のフクロウ!!」
「そうかそうか。名前はもう決めたのかの?」
「スーっていうの!甘えるとスーって鳴くから。ブラシしてあげると目を細めて喜ぶんだよ!」
「じゃあ、これでいつでも文通できるな。」
「うん!あっ!あのねあのね……」
「校長に向かってその言葉遣いはなんですか!ミスケイン!」
突然の厳しい言葉にビクッと体を震わせる。後ろをみると、威厳たっぷりのその姿。
「目上の人には敬語です。その友達に向かって喋るような口の利き方はしないものです。今すぐ直しなさい。いいですね?」
「ご、ごめんなさい、マグゴナガル先生」
「これからあなたはホグワーツの生徒です。それを頭に入れてホグワーツ生らしい行動を心がけなさい。」
「はい先生」
「よろしい。ではケイン、朝食はとりましたか?」
「はい!ハグリット特性ミドミドムシスープとゲルゴロ肉を食べてきました」
「…………………………よろしい。では、入学式に向けて……と、ケイン。髪がボサボサです。こちらへお座りなさい。」
あ、さっきハグリットに撫でられたからか。
「まったく。あなたは女の子なんですから、身だしなみはきちんとなさい。やはりハグリットのところへやったのが間違いで………」
厳しいけど優しいマグゴナガル先生。本当のお母さんの顔は知らないけど、いたらこんな感じなのかなって思う。
「ほらできました。もう少し髪が伸びたら色々出来るのですけど、ひとまずこれでいいでしょう。」
「わー!ありがとうございます!!!!」
鏡を見ると、私のオデコに可愛い赤いリボンのついたピンが。
「よく似合っておるの」
と、私の頭をぽんぽんとしてくれるダンブルドア先生。
「校長!せっかく整えたのですから!」
「わーい!わーい!」
「イヴ。それはの、マグゴナガル先生が何軒も何軒も回って買ってきたものなんじゃよ。」
「校長!!!!!!」